vol.30株式会社デベロップジャパン渡邉敬祐さん

株式会社デベロップジャパン

UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、システムソリューション部で情報システムの管理などを担当する渡邉さんにお話を伺いました。

【UXD member vol.30】株式会社デベロップジャパン・渡邉敬祐さん

まず、簡単にこれまでの経歴などの自己紹介をお願いいたします。

大学時代に漠然と英語教員を目指して、教員免許を取得しました。教職に就くなら海外での経験も必要だと考え、卒業後、郵便局勤務を経て、ワーキングホリデー制度を利用しカナダ(バンクーバー、トロント)へ。初めはバンクーバーでホームステイをしながら語学学校に通いましたが、英語の音を知らず、聞き取れなかったり、発音(真似)がうまくできなかったり、想像以上にコミュニケーションが取れず不安でしたが、海外のクラスメイトと一緒にいるうちに、似たもの同士、お互いどうにか伝えようとしたり、授業で習った表現をあえて使うことで、徐々に環境に慣れて行きました。その後トロントでも過ごしましたが、振り返るとサッカーをしていればどうにかなったという経験をしました。

そんな中、トロントで参加していたサッカーチームの仲間から「メンバー募集のためにWebサイトを作って欲しい」と相談を受け、Webサイト制作に取り組むことに。それがきっかけでトロント補習授業校のバスケットボールクラブの方から声がかかり、サイトの制作もしました。はじめての経験でしたが、応募の反響があったり面白かったですね。帰国後、英語教員よりも、先の経験をきっかけにWeb制作の仕事に本格的に取り組むことに決めました。

【UXD member vol.30】株式会社デベロップジャパン・渡邉敬祐さん

バンクーバーで参加していた語学学校のサッカーチームの仲間と。

専門スクールのデジタルハリウッドにて、Web制作の基本を半年ほど週2で学びましたが、足りないと感じたので映画サイト制作のOJTに参加しWeb業界で就職活動をはじめました。たしか、デジハリで掲示されていた未経験可の募集から、見つけたのがデベロップジャパンID(現在はデベロップジャパンに統合)でした。デベロップジャパンのサイトを見て不動産関連のWebサイト制作が中心とあり、人生を左右する大きな買い物をWebサイトで購入するなんてあり得ないだろうと考えていました。だからこそ「何千万円もする商品をどうやって売るのか?どんな風に作っているのだろう?」と興味が湧きました。人生を左右する大きな買い物を扱う責任感のある仕事ならば、やりがいも相当なスキルが身に付けられるのではと思い2008年に入社しました。


趣味や特技などはありますか?

子どもの頃からサッカーをしています。子どもが3人いるので最近はあまり時間が取れていないのですが、助っ人募集しているチームがあれば空いた時間に飛び入りで参加して、サッカーやフットサルを楽しんでいます。以前はチーム立ち上げなどもしましたが、今は自分の時間に合わせて個人参加で色んな人とフットサルをするのが気楽で楽しいですね。家族との事前交渉は必須です。

サッカー、特にフットサルの面白さは「パスをつなぐこと」にあると思います。自分の意図通りに行かないことも多いのですが、どうやって1点に繋げていくかをメンバーと話し合いながら試行錯誤していくのが楽しいですね。ゴールはその結果だと感じます。


デベロップジャパンに入社してからはどのようなお仕事を?

入社して初めて任された仕事は「ユーザビリティを調べる、考えること」でした。たとえば「Webサイトの『閉じる』ボタンはwindowsとmacで位置が違うので右と左のどちらに合わせた方が閉じやすいのか?」などを検証する仕事です。答えはないし、イメージしていた仕事とは全く違っていて戸惑いもしましたが、当時いた先輩と2人で、出し合った意見に対してお互いが納得できる着地点を探りあったり、音声ブラウザだけでサイトが意図した順序で読み上げさせるために、どうマークアップすべきかなど調べるうちに楽しめ始め、世のサイトと自分の書いたコードを比較しながらWeb制作を覚えていきました。入社半年後、会社の状況から、制作だけでなく幅広く業務に携わりました。一時期は電話応対からディレクションの仕事まで対応し、納品まですべて担当していましたね。

デベロップジャパンに統合後は、物件のWebサイト制作、銀行の開業当初からサイトの運用を中心に担当しました。スマホがでてきた頃、大手サイトのアプリ紹介ページ制作に携わり、担当はPCサイトのみと思いきや、スマホサイトもいると言われ、今でこそ当たり前ですが、少ないサンプルで模索し、関連したCMが流れる度に戦々恐々としてました。

一方で、新しい技術に挑戦していく企業文化があり、UME、TAKEと表現した独自CMSやサイトカタリスト(現Adobe Analytics)、GAを加工したレポートの開発をし新しいツールを試験的に導入してみることも私の仕事でした。材料は大まかな構想とツール名ぐらいだったりするので、ひたすら調べたり、詳しい人を探したりしながら、試行錯誤して取り組んでいましたね。主な仕事を聞かれたらググる(検索する)こととも伝えてます。新しい技術を取り入れることに抵抗より興味の方があり、徐々にWebサイト制作に限らず、ツール導入時の技術調査、形作りに関する仕事が増えていきました。


現在はどのようなお仕事を?

システムソリューション部に所属しています。仕事内容としては、各部署の要望を受け、それに適した新しいツールの導入や運用開始までの整備を担当しています。最近では、インバウンドマーケティングに特化したHubspotや各種タグを一元管理し効率化を図るGoogleタグマネージャーの導入を行いました。UXDセンターにおいても、ツール導入時の検証、整備や権限管理が主な仕事です。

いつしかWebサイト制作の仕事はほとんど担当しなくなりました。技術革新が進む中でコードを学習しながら書くことは大変で、まわりのスピード感に追いつけなくなると感じていたので、「利用できるものを探し、組み合わせる」ことが必須だと考えています。ツールを利用することで自分に足りない技術も補完でき、適切なツールを積極的に取り入れていく事に面白みを感じると同時に利用するにも基礎は必須だと常に思わされます。


仕事におけるポリシーは?

仕事において大事にしていることは、要望をそのまま鵜呑みにしないこと。たとえば「権限が欲しい」という依頼が来ても、どんな作業がしたいのかによって権限の種類が変わります。やりたいこと、求められていることが何なのか、目的を確認し、作業者と会話が可能な際には、一度聞いてみるようにしています。

そのためにも、自分が「分からないこと」を知ることが大事だと考えています。分かった気になるのではなく、少しでも分からない部分のあることはできる限り調べて、知り尽くす。それがリスクを減らしつつ、円滑に仕事をするために大事になると考えています。

とはいえ、この仕事で難しいのは、リスクがゼロでないけれどやってみないと分からないような問題に辿り着いてしまうことです。会社としてはリスクを犯したくないけれども、新しい挑戦をしなければイノベーションが生まれない。非常に難しい判断になります。メンバーと相談しながら、見極めるようにしています。


UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?

専門性の高いメンバーが集まっている印象です。その分野で仕事をするにはどんなスキルが必要なのか、どんな進め方をしているのかなど、基準、勉強になりますね。私は広く浅く携わっているので浅い部分を、UXDメンバーの専門性にどれだけ近づけられるかを常に心がけています。

一方で、メンバーの専門性が高いがゆえに、ある単語に対する認識や理解度が違っていてもそれに気づけない状態が多発していることは、UXDセンターの課題だと感じます。正しいコミュニケーションをするために、お互いの理解を確認し合う姿勢が必要になると思います。


UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?

UXDセンターは、ものづくりに対して色んな手段を持っている組織です。どんなものを作りたいか、共通理解を図った上で、サポートする仕事をしていきたいです。

また、現状ではそれぞれのチームが独立して動いているため、メンバーが入れ替わる度に繰り返される対応を自動化したり、ルールを定めたり、多様なメンバーが集うことで、ものづくりがスムーズにできる体制づくりを進めていきたいです。

ありがとうございました!

Profile

渡邉 敬祐株式会社デベロップジャパン システムソリューション部
渡邉敬祐

大学卒業後、カナダにワーキングホリデーで1年間滞在。帰国後、デジタルハリウッドに入学し、Web制作について学ぶ。2008年、デベロップジャパンID(現在のデベロップジャパン)に入社。

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