vol.32SUPERGOOD DESIGN STUDIO此谷内遙介さん

SUPERGOOD DESIGN STUDIO

UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、暮らしをより楽しく便利にするための研究所『おうちdeおウチ Lab.』でクリエイティブデザインを務める此谷内遙介さんにお話を伺いました。

【UXD member vol.32】SUPERGOOD DESIGN STUDIO_此谷内遙介さん

まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。

子どもの頃から図画工作などモノづくりが好きで、神戸にある芸大に進学。大学ではグラフィックデザイン、大学院では写真を専攻しました。卒業後はWebデザイナーとして仕事がしたいと、株式会社コンセントに入社。化粧品メーカーのホームページ制作やプロモーションなど、さまざまな仕事を担当しました。その後、職場の先輩の縁で株式会社コアゲートに転職し、デザインチームを立ち上げたり、出版や教育、エンタメ、ファッションなどさまざまな業界の案件に携わりました。

その後、コンセント時代の先輩から誘われ、デザイナーとして株式会社インテグリティ・ヘルスケアに転職。メディアの枠を超えて、ロゴデザインや企業のミッション・ビジョン・バリューの策定なども担当するようになりました。この頃から、複業という形で個人としての活動も始め、現在はフリーランスのクリエイティブディレクター、アートディレクターとして活動しています。


趣味や特技などはありますか?

コロナ禍になってからはなかなか行けていませんが、旅行が好きで、ヨーロッパはほぼ一周しました。大学時代に写真を専攻していたので、旅行先で写真を撮影するのも楽しみの一つです。作品を発表することもあり、2019年には「JAPAN PHOTO AWARD」というコンペで入賞しました。

2022年10月からは、1年半限定で沖縄に移住することを決めました。子どもが幼稚園に通うまでの間、暮らしてみる予定です。島を巡ったり、スキューバのライセンスを取ったり、沖縄での暮らしを満喫したいですね。

【UXD member vol.32】SUPERGOOD DESIGN STUDIO_此谷内遙介さん

JAPAN PHOTO AWARDで入賞した作品(入賞作品一覧
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現在はどのようなお仕事を?

フリーランスとして、アートディレクションやデザインなど、クリエイティブ関係の仕事に携わっています。UCC上島珈琲株式会社様の新製品『DRIP POD DP3』のブランドサイトの制作では、過去の製品のプロモーションを分析してデザインを検討しました。ホテル雅叙園東京様では、採用パンフレットのデザインを担当。施設の美しさや優美さはもちろん、働くスタッフをより魅力的に伝えることを目指しました。『おうちdeおウチ Lab.』の編集長である永井さんが立ち上げた株式会社Byndsの企業向け社員サポートサービス「チームドクターズ」では、アイデンティティ策定からウェブサイト構築、映像、各種ツール制作などのお手伝いをさせていただきました。

業種問わずさまざまな仕事に携わっていますが、仕事の軸となるのは、見ていて楽しい、触って楽しいと思えるような、誰かがハッピーになる仕事をすること。単なるビジネス目的よりは、誰かのためになる仕事をこれからもしていきたいですね。


UXDセンターに関わることになったきっかけは?

2020年、インテグリティ・ヘルスケアで同僚だった永井さんから、『おうちdeおウチ Lab.』のクリエイティブを担当して欲しいと声をかけられました。もともと衣食住に興味があり、特に「住」は自分自身も大事にしていたため、面白そうだと感じましたね。当時は第1期の途中で、これからどうやってメディアを運営していくかなど、方向性すら決まっていない状態。ゼロイチの段階から関われることに魅力を感じ、メディアの方向性やコンセプトを決めるところから参加させてもらいました。


UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?

まずはメディアのロゴづくりから始めました。いくつか案があったものの、「ネッカーの立方体」をもとにした案に決めました。ネッカーの立方体では、どちらが前か後ろかが示されておらず、2通りの解釈ができます。『おうちdeおウチ Lab.』のロゴマークも、人によって見え方が異なります。多様性や多面的な視点を大切にしたいという『おうちdeおウチ Lab.』のコンセプトをロゴに込めました。

その後も、キャッチコピーを考えたり、ユーザーのカスタマージャーニーを考えたり、そのためのオペレーション体制を構築したり、コンテンツの制作をしたり……と、メディアの発展に合わせて、私の担当領域もどんどん広がっていきました。基本的に私の仕事は裏方が多いのですが、『おうちdeおウチ Lab.』ではユーザーから直接生の声を聞けるので、やりがいも大きいですし、プロジェクトを続ける上での励みになっています。

現在は第6期に入るにあたり、ユーザーを増やし、かつ密接なコミュニケーションをしていくために、サイトのリニューアルやSNSの強化などを進めています。特に、力を入れているのは、豆皿企画。サイトのデザインもこれから刷新していく予定です。スマホでのんびり眺めているだけでも楽しめるようなサイトにしていきたいですね。


UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?

1人でも食べていけるような強い人たちが集まったギルドという印象です。このメンバーが絡み合えば、もっと強い組織になると感じますね。また、一人ひとりに任せてくれる組織だと感じます。私自身、やりたいことにチャレンジする場をいただけて、とても楽しく仕事ができています。

とはいえ私はメディアの方々とは多少つながりがあるものの、UXDセンターの2割も見えていないと思います。中にどんな人がいるのかが分かり、メンバー同士がつながりやすくなれば、もっとイノベーションにつながっていくと思います。


UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?

『おうちdeおウチ Lab.』は、まだまだメディアとして未成熟ですが、日本で「暮らし」に関して一番進んだメディアを目指したいです。「LAB」と名前にあるよう、暮らしに関する実験的なメディアとして、新しい取り組みをどんどん進めていきたいです。海外の事例を紹介したり、日本人が誰もやったことのない企画を進めたりなど、挑戦したいことは山程あります。

また、メディア創設当初はコロナ禍で、オンラインでの活動が中心でしたが、情勢が落ち着きつつある中、リアルの価値も高まりつつあると思います。『おうちdeおウチ Lab.』もオンラインだけに閉じるのではなく、リアルな取り組みを通じて、信頼されるイノベーティブなメディアを目指していきたいです。

ありがとうございました!

Profile

此谷内遙介UXDセンター おうちdeおウチ Lab.
此谷内遙介

2009年、株式会社コンセントに入社。化粧品メーカーのホームページ制作やプロモーションなどを担当。その後、複数のデザイン会社でUI/UXやロゴデザイン、コミュニケーションデザインなどにも活躍の幅を広げる。2022年10月からSUPERGOOD DESIGN STUDIOとしてフリーランスの活動に専念。

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